ゲーム批評ブログ

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開幕!!パドックGP というゲーム

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 カイロゲームである。いつものカイロだ。

 短編というか5~10時間でサラッと息抜きに遊ぶのにちょうどいいゲームである。

 車を作り、パーツを組み込み、それらを改良しつつ、訓練したドライバーを乗せてレースに勝利していく。それがこのゲームのすべてだ。

 そのため、このゲームの良さ、悪さはすべて表裏一体であり、やるべきか、やらざるべきかは人それぞれの事情に依るだろう。

 

 以下の欲求リストにて、あてはまるものが2個以上あるならば、試してみても損はないと思う。

 

 あまり深く考えずにダラダラゲームしたい。

 やっているならば、それなりの進歩を感じたい。

 DQモンスターズ的、俺屍的な世代交代ゲームを所望する。

 直感的な率直さを歓迎する。変数が沢山あって、などの煩雑さはご遠慮したい。

 

 このゲーム、面白い事は面白いのだが、中毒性とか熱中性はあまりない。生産的でさえない。誰がプレイしても同じような内容になるようなゲームだ。夜にやっていると一時間くらいで眠くなってくるような、ぼくとつとしたゲームである。だが、それがいいのだ。世の中にはこういうゲームも必要だ。いや、すべてが(ゲームでさえも)複雑化してしまった現代社会にこそ、こういうゲームが必要なのだ。

 なんでなんだろう。

 なんか、やりたいなあと感じてはいるものの、本腰を入れて何かに取り組もうと思えるほどの気合はない。気楽に、きままに、気負わず、期待さえもしないで、ただ、ゆっくりとゲームを楽しみたい、と思ってはいるものの。それが、本来のゲームで遊ぶという行為の本質のはずなのに。どこで道を間違えてしまったのか。

「いや、間違えてなんかいませんよ」と、カイロソフトは言う。

「少しの休憩が必要なだけなんです」

「きっと、そうか?」

 そうだ。カイロのゲームはリハビリのように思い出させてくれる。自分が本当にゲームが好きで、そうやってゲームが好きなままでいていいのだ、と。そうだったのか。だから、定期的にカイロのゲームをやりたくなるんだな。

「またいつでもお帰りください」

 カイロソフトには、本当に、いろいろな種類のゲームが用意されている。また俺はカイロのゲームをやることになるだろう。