ゲーム批評ブログ

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Runestone Keeper というゲーム

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 面白いゲームである。

 コンセプトはシンプル&シンプルであろう。非常に完成度が高い。徹底している。どこまでも贅肉をそぎ落としてローグライクなプレイ感だけで勝負してやろうじゃないか、という気概さえ感じるほどである。レビューやゲームの紹介などから抱いていた想像をはるかに超えて、面白かった。

 言い換えれば、硬派なゲームである。プレイヤーはどのマスをいつ開くか、どのアイテムを選び、いつ装備を整えて、どこでスキルを使うか、などの選択肢しか与えてもらえない。敵モンスターに対しても、溜めるか、すぐ倒すか、その順番などを選べるだけである。イカサマ抜きの丁半博打のような簡潔なやりとりをひたすら繰り返す。矛盾するようだがゲームという遊びの範疇にありながらも、遊びはない。

 だからして、確率が悪いほうに下振れすることがあれば運ゲーすぎる、という否定的な感想をプレイヤーが抱くのも納得である。一応俺も、混沌というナイトメア的な最大難易度で地下25階を踏破した上で書くのだが、運のウェイトが重いことは否めない。しかし運だけでは通用しない。その案配が絶妙で面白いのである。

 麻雀は糞運ゲーだから嫌いだ、という人にはこのゲームは向いてないと思う。逆に、麻雀のコンセプトは好きなのだが時間がかかる点だけは受け付けない、という人にはおすすめできる。このゲームの空気感は一人用麻雀と似ているからである。手牌を揃えつつ、目標を修正しながら決断を繰り返して、この手がどこまで伸びるかを楽しみながら、もくろみと現実の相違をーーー幸運や不幸を楽しむ、といった感じである。

 また、日本語への翻訳があまり良くない、という意見には概ね同意である。このスキルや道具、何を言ってんのか全くわかんねー、ということは多々あり。説明分と実際の挙動が食い違っていることさえあるような状況である。STEAMの中国語でのガイドを翻訳して、該当部を確認しながら実地検証して、ようやく理解できるレベルである。そこまで含めて、この値段なら、まあいいんじゃねえかな、と自分は納得していた。

 

 実際的には、このゲームはボードゲーム然としていて、すみやかなリアクションは不要であり、経験に基づいてセオリーを組み立てることに面白さを見いだすゲームである。それがゆえ、このキャラクターのステータスはここまで上げて、この選択肢はこう選ぶべきで、敵モンスターにはこう対処する、という厳格な指針をインプットすれば、それらを発見する面白さと引き換えに、相応に成績は良くなるだろう。なので、その楽しみを削ぐようなことは本来するべきではないのだが、翻訳が悪くて最初の敷居を超えずワン切りしたプレイヤーが大量発生しているような雰囲気があるので、俺が考えた序盤に知っておくべき情報を日本語で掲載しようと思う。このゲームの面白さのポテンシャルはかなり高いと思っているので、共感できるプレイヤーが少しでも増えたらいいなと願っている。まあ、翻訳が悪くてチュートリアルが不親切なのである。

 

 Runestone Keeperの攻略情報

 超基本情報編

★ガイの魔法効果は、一定時間、バツが出て封鎖されたマス目の数+1だけ敵の攻撃力を下げる効果がある。

★二刀流は命中率が下がるが二回攻撃できるようになる。サブウェポンは命中率の上限が48%?位なので、二刀流ド安定ではない。

★レベルアップすると、HP、MPが両方全回復する。

★赤いハートを取るとタフネスの値が加算された数値でランダムにHPが回復する。HPがMAXの時は上限がアップする。

★金色の枠が精鋭モンスターである。

★最初にガイでプレイするときには、ステはパワーに振って、素早さが必要な装備品のために素早さに振る、で良いと思う。(遠距離攻撃部屋対策のために)弓はあったほうがいいが、弓を拾うこと前提で素早さに振るとメイン戦略が弱くなってしまうように思う。

★まずはお金を貯めて、アップグレードしていくことを考えれば良いと思う。

 

 攻略情報編

★このwikiでステータスやアイテム・スキルの正しい情報を吸収する。https://runestonekeeper.fandom.com/wiki/Runestone_Keeper_Wiki

★精鋭モンスター殺し、投げナイフ、罠発見ドクロ、フリーズクリスタルなど、あからさまに有用なアイテムをキープしていく。

★信仰がある場合、即逃げの判断も辞さないこと。信仰は即逃げオプションである。

★甲冑反射鎧は魔法敵に強い。

★遠距離攻撃か、甲冑反射がないと、遠距離敵大量発生部屋に当たった瞬間に終わる。

★武器屋でどこまでの購入を許容すべきか、というのはトータルで安いと考えるか、という問題であろう。すなわち10階以上のダイブを成功させるために装備品を購入して強引に引きが良い状態に持って行く技術だと思う。複数回トライした結果として、差し引きでゴールドを多く稼ぐほうが優れたプレイだと考えると、20階近辺では100G程度の装備品がごろごろ落ちているので序盤の300G程度の投資は必要経費だと考えてもよい気がする。

★ノベル部分の択を覚えるのが重要になってくる。

 

このゲームのノベル部分は、正直に言って不要ではないかと思う。

 たとえば選択肢にはその結果が付記してあるとか、一度経験したものについては、その効果が表記されるような設定があれば良かったと思うのだが。(例えば、手の平の刻印については、それぞれの色の所に力+1 知力-1と書いてあればよい、というようなことだ)

 そのような暗記や手探りの部分で運に恵まれたプレイに水を差されるのは不毛だと感じるし、面白さの本質にそぐわないと思う。

 というわけで、選択肢の部分について、あまり当てにはならないが自分で調べた限りで覚え書きを残しておく。大体において、わかりやすく消極的な回避手段は、何もしない、を意味する。

 また、ステータスが一定値あれば選択肢が追加されるようである。

 

◆手を伸ばすゾンビ→ハグも手を差し伸べるのも悪手。放置でよい。

◆手の平の刻印

 赤い手のひらの刻印 [力-1、素早さ+1 or スタミナ+1、ライフ回復10ポイント(ランダム)]

 紫色の手のひらの刻印 [魔力限界-1 生命限界+10 HP満タン]

 蒼い掌紋 [魔力上限+1、力-1、ソウルボックス上限-10]

 オレンジ色の手のひらの刻印 [運 -20 または全属性 +1 または全属性 -1 または単一属性 +1 または -1 (ランダム)]

 黒い手のひらの刻印 [ライフリミット-10 筋力+1 知力+1]

 黄色い手のひらの刻印 [知力-1 魂限界+10(ランダム)]

 

◆シェフの料理

 トロールのレバー煮込み [持久力+1、ライフ回復10ポイント]

 ねずみBBQセット【素早さ+1 魂回復15点】

 呪われた蛙のスープ【知力+1、魔力回復5点】

 巨大昆虫の刺身【筋力+1】

 

◆竜骨の祭壇

 キールに対して呪文を放つ[スキルを習得する(知性が必要)または属性を減らす]

 アイテムをテーブルに置く[ランダムにアイテムを破壊し、ソウルを全回復する]

 キールの周辺環境を入念にチェック【現命-15運+10】

ドワーフの採掘は以下を選ぶのがベスト

 ドワーフは言葉が苦手だから、おそらく自分で言ったわけじゃないだろう。

  →なにか特別な条件はあるのか?【持久力+2】

ドワーフの女王

 50G払う→何が何だかわからないが【持久力+1、筋力+1

(呪われていないドワーフリングがあると)[ライフリミット+15、知力+1]

 

◆オーガロードの命乞い:殺してはいけない

 彼に何か貴重なものを頼む

 →飲み干す [魔力上限-2 ライフ上限

 平凡なことを彼に頼む【金貨(百枚)】

 彼が最も気にかけないことを 1 つ尋ねる【[頭のワイングラスを手に入れる】

 

 リッチとかエルフのあたりは、よくわからない。適当にプレイしている。

 

 自分が、竜人バレリオで混沌をクリア(25階のボスを倒す)したときは一万Gくらいもらえた。バレリオの弓が強い理由→甲冑反射と弓攻撃で遠距離攻撃使い、青物理に強く、物理相手にも甲冑が有利をとれるので隙が少ないからだと思う。

 魔法使い系もいろいろ試したのだが、敵の甲冑反射に弱かったり、装備できる鎧が限られていたり、とあまりしっくりこなかった。