素晴らしいゲームだ。
本来、それ以外に語る必要はない。が、長い蛇足をつづる。
そもそも俺はモンスターを育てるゲームを探していた。そしてセールでこれが600円くらいだったのでまったくもって英語に馴染みはないのだが購入した次第である。(最新作Ultimateを買わなかった理由は後述する)
このゲームは素晴らしい。
モンスターは種族に固有の特性を持っている。そこに、ひとつの武具、3つの呪文スロットでカスタマイズを行い、そうした6体を組み合わせてPT単位での戦術を構築、冒険に出発! というゲームである。
ダンジョンに潜って何にも考えずに、ただただレベリングや収集するのは、いい。自分が確実にどこかには向かっているのだと実感できる。(筋トレと同じだ。ただし、栄養摂取や休息、長期的実行はsiralim3には必要ない)
そして拾ってきたトレジャーをどの武具にエンチャントするか、あるいはモンスターの編成画面を見ながらウーン、どうしよっかなあー、と勘案しているだけで時間が潰れてしまうのも、とてもいい。そういう感じのゲームなのだ。
またsiralim3はコンセプトに忠実なゲームである。その心髄に不要だと判断される部分については綺麗に除外されているように感じた。
たとえば冒険中にモンスターのHP・MP管理をやる必要は無い。戦闘後全員全快。死者復活。経験値も生死問わずに満額受給。siralim3では戦闘中に道具を使うというシステムさえない。薬草とかスピーダー的な支援物質はない。ボールなどの捕獲専用アイテムや、肉・トレカなどの友好度上昇ギミックもない。それらの管理運用をする必要がないのだ。だから商店街もなし。使うか使わないかよくわからねー道具のドロップやトレジャーをいちいち確認する手間がオミットされている。それがいい。全速前進の4倍速移動オプションも完備されているし、待機所の補欠達から一瞬で装備品をもぎとる機能とかもある。配合後の育成がめんどくせえ→経験値も引き継ぎ。技を覚えたりするのがめんどくせえ→ジェムで一秒で脱着。戦闘の指示を出すのがめんどくせえ→マクロを組んでボタン惜しっぱで自動戦闘。
そして、残る本質とは『探究・探索する楽しさ』に帰結するのではないかと個人的には考えている。モンスターを探す楽しさ、構成を探す楽しさ、トレジャーを探す楽しさ、などなど。だから、そういうモノを求めている人にはオススメができるゲームなのだと思う。
さて、ここまでは良いことを書いた。
ここからはゲームの内容外の重要かつ現実的な事実を記す。
まず、このシリーズは日本語サポートされていない。
日本語化MODもない。
ゲームのよくわからねえ部分について検索した結果、中学生とかが出した質問にバカ丁寧にアンサーする高校生といった知恵袋的様式美を見つけることはできない。ライトユーザーがいない。だから需要も少なくウィキもなく、プレイメモもない。(最新のsiralim Ultimateは日本語wikiがあるが作り込まれている感じではない)
そこまでを購入前にリサーチした俺は、混じりっけのない英語のゲームに頓挫するパターンも見越して、(ダメージコントロールとして)最新作のsilralim Ultimateではなく、値段の安いsiralim3を購入した、というわけである。
そして実際にプレイした結果、すべて杞憂であった。
俺は、想定以上に楽しめている。
むろん、攻略情報はおろか、細部の仕様についても英語がパーの俺では四苦八苦する有様である。会話の98%は飛ばしているのでストーリーや関係性もよくわからない。だがsiralim3の心髄には影響がないのである(と自分では考えている)。
だからもしも、俺と同じようにsiralim3をやってみたいが厚い言語の壁の前でやきもきしている人がいるなら、まあ、やってみなよ、と言いたい。それだけのために、ここまでの文章を書いた。
最後に、英語が分からない人間のsiralim3の仕様を知るための方法論を書いていく。
といっても基本的にはgoogle翻訳でやるだけである。方法論も糞もない。機械翻訳が最高ということしか言う資格がないのかもしれない。
以下、俺が参考にしたサイトを列記していきます。
まずはここ。スレッドに入って【日本語に翻訳】すれば大体の意味は分かります。
この中の「Library Reference」というのが、ゲーム内で公開されているヘルプ集みたいなのを移植したもので、これで大体の流れは理解できるように思います。
次はここで、製作者の方々のサイト? なんすかね?
ここのサイト内検索で「breeding」とか「siralim 3」とか、知りたいことを探せば詳細な仕様とか、アップデートについて書かれた記事なんかが読めたりします。
Siralim 3 – Major Update to Breeding – Thylacine Studios
配合についてのシステムをオーバーホールした報告がありました。伝わるのは作り手のガチさ。それをどう感じるかはプレイヤー次第とはいえ、プレイしがいがありますね。
つうわけで、まあ、俺はこういう情報の捜索も楽しんでいます。舞台装置としてガチの異世界感があるんで、それさえ楽しめるのはひとえにゲーム自体の素晴らしさから。
さあsiralim3を飽きるまでやろうじゃないか。そして、これを散々楽しんだ後にも、その続編がまだ俺には残っているんだ。こんなにうれしいことはない。