ゲーム批評ブログ

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Monster Sanctuary というゲーム

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 面白いゲームである。

 メトロイド? あんな横スクロールやってらんねえぜ俺は帰る! みたいに考えていた時代が俺にもあったのだが、セールで安かったのでモンスターを集めるゲームだし、まあやってみっかな、と思い立ち購入してプレイしてみたというわけだ。

 実際、面白いゲームであった。

 アクション要素は薄皮クリームパンの皮並みに薄く、実質的にはスキルビルド型のモンスターバトルRPGである。以前にも書いたように俺はガチガチのアクションゲームはやらないのだが、このゲームは何の問題もなかった。微妙なさじ加減が要求される場面はあれど、たいていはストーリー攻略に不要なところで、なおかつ、ファミコンロックマンに毛の生えた程度の難易度であった。おおむね二段ジャンプのタイミングのとりかたくらいしかやることはないのである。

 このゲームはクリアまでずっと、一気通貫に面白さが右肩上がりであるところが素晴らしいと思った。モンスターを捕まえる。新しいPTを試す。試しながら新しいものを捕まえる。そのうちにストーリーも進める。進めて新しく捕まえたモンスターで今までは進入できなかったマップを探索する。新しいスキル枠が開放されたのでスキルをリセットして今までのモンスターの違う戦い方を考えて試す。そのうちに、さらに新しいモンスターを捕まえる、などなど、この一続きの流れが終わらないままにストーリーが終わってしまうのである。

 さらに、このゲーム、戦闘後のドロップは戦闘スコアによって決まるので、同じモンスターと戦う場合でも、より良い方法を探すというのが楽しい。完全に戦う必要がないなら、完全に戦闘をシャットダウンすることもできる。楽しみ方の自由度が高く、作業の自在度も自由なので、好きなところで好きなように楽しめるようにできている。

 モンスターごとにスキルツリーが異なり、このモンスターはどうやって使うべきか、というのを考えるのも面白い。フリーダウンロードのRPGのように軽そうな見た目をしているが重厚に作りこまれている。このモンスターをどう使えばいいんだろうか、というのが、一見だと、よくわからないのだ。謎解きみたいなものだ。

 

 俺は全マップの探索を終え、レジェンドキーパーもすべて倒したので、ここで旅を終えることにする。(50時間程プレイした)

 

 私見だが、このゲームのバトルについて弱点・属性並に重要な要素として、味方へのバフ付与とデバフ解除、敵へのバフ解除とデバフ付与、悪影響スタックの付与と解除という三方向のメタ要素があるように思えた。たとえば、相手がデバフを使わず、悪影響スタックで攻めてくるなら、デバフ解除は不要で、悪影響スタックにのみ注力した構成のほうが効率的に対応できる=良いスコアが出しやすい、というわけだ。その考えて対策しておくことで、全ボス★5も達成できた。