ゲーム批評ブログ

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サバクのネズミ団!改。 というゲーム

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 文句も出ないほどに面白いゲームである。

 常にクラフト待ちの熱中体験を提供してくれる。ただ周回して物品を蓄えているだけでも楽しい。ちょっと飽きてきたら新しいことを始めればいいし、相当無理して突っ込まない限りゲームオーバーになることもない。取り返しがつかないことも(多分)ないし、足し算式に煩雑化したレイアウトが鬱陶しくなったら、引き算式にレイアウトを簡素化してもいい。自由である。しかも相当に緩い自由。

 その真髄は、収集、生産、消費のサイクルを回しながら開発を進めていくスケジュール管理ゲームなのだと思う。細かいネズミの動きを視覚的に認識しているので、それとは考えにくいのだが本質的にはカイロチックなゲームである。カイロ然としながらも、より緻密で丁寧でミクロな視点に当てたゲームである。

 アクションの指示はすべて手動であるがゆえ、面倒ではあるのだが、そうとは感じにくい。おそらく物資の回収、再投資のサイクルが短く、多段的かつ同時多発的なので、面倒だと感じにくい作りになっているのだろう。

 急ぐ必要はないし、焦ることもない。最大効率を目指さなくてもいい。違うなと思ったら、施設を作り直す所から、やり直せばいいのだ。まるで現実みたいなゲームである。