ゲーム批評ブログ

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創作ハンバーガー堂 というゲーム

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カイロのバンドル

 STEAMにはバンドルというセット購入制度がある。まとめ買いする分だけ、値引きされるわけだ。だが、おいおいおい、ちょっと待ってくれ、待ってってば。俺の話を聞け。おい、そんなこと知らずによ、もしも以前に、バンドルのゲームをバラで購入していたら、どうなる。どうなんだ・・・。え? おい、どうしてくれんだよ!! 何でもっと早く、言ってくれなかったんだ、俺に。そんなバンドルとかいう、カイロの割引制度があるなんてよォ~~~!!

 と、いう方も、ご安心あれ。なんと、買ってしまった分だけ、バンドルも値引きされるのだ。人生に遅いなんてない。

 そうして冒険ダンジョン村を購入済みであった俺は、😚I LIKE UNITYフェア 弐😚という(ふざけた名前の)バンドルを発見して、729円で3タイトル買えるという事実に震えて3秒で購入した次第であった。

ゲーム内容

 さて、そうして創作ハンバーガー堂に着手したのだが、今回のこのカイロは、あまり、こう、尖った部分がないタイトルであった。

 よく言えば、入門用で安定の味。合わない人は居ない。平均60点で全要素が構成されたベーシックなカイロゲームである。

 悪く言えば、無味無臭すぎて、はまり込むほどの吸引力を感じない。独自になにかを作り出している、という自分だけの冒険感がないのである。

 バーガーは組み合わせて生産するコンビネーション発掘系であるが、ラーメン館ほど、その探索を楽しめない仕様であった。作りながらコンビネーションの発動を確認することもしにくいし、レベルを上げて物理でごり押し、という感じでやっていても強力な兵器が誕生してしまう。G1牧場ステークスの競走馬や無人島探検のように、テコ入れをして最新型を最前線に投入しつづけなければストーリーが進まない、という状況がない。従業員をどんどん雇用して、バーガーは適当に組み合わせておけば、それなりに売り上げは上がる。貯金も増えていく。そんな感じで成立してしまう。それはヒトによっては、いいことでもあるし、悪いことでもあるのだろうが、俺にとっては、簡単すぎる。売り上げと維持費用のせめぎ合いをしのいで、全体を、うまくレベルアップさせていくゲーミフィケーションの構造は、ない。そういうゲームではない。

ゲーム内コンテンツが少ない

 また、全体的に、コレ必要か?というオプションが多い。まず、ドリンクやサイドメニューなどは、存在理由を感じない。バーガー屋感を出すためだけなんじゃねーのか、え、おい、正直言え!、と言わざるを得ない。多くのオプションが、そういう付属物になりさがってしまっているように思える。店内設備とか、店外設備とか、何から何まで、やらなくても成立するものが多すぎる気がする。タペストリーはまあいいとして、神社、旅行、研修はいらねえだろコレ。なんかこう、ゲーム内でしゃぶれる要素=ゲーム内コンテンツが少ないように思える。

 まあ、バンドルだから、他のゲームに期待しよう。バンドル最高。

 

Steredenn というゲーム

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 子供と一緒に遊ぶために買ったのだが、1人でこっそりやるくらい、面白いゲームであった。完成度が高いのである。遊び方の間口が広い。真剣に向き合えるほどの奥行きもある。

概要

 HP制のシューティングゲーム。協力モードではHP共有で、イージーモードもあるので、子供と一緒にプレイするのにちょうどいいゲームである。

 敵の出現状況も武装品もランダムであり、新鮮なプレイ感が連コイン状態のゲームである。

 残弾とか気にせず、ぶっ放しまくって撃滅していく手応えは、まさにシューティングゲームここにあり、といった快感であった。また、ちょっと攻撃をくらっても即死するわけじゃないから、シューティングに不慣れなユーザーでも安心である。ファンネルよろしくボットを展開しつつ、武器を切り替えてレーザーで攻撃! という立ち回りなども簡単にできるので、なんか俺いいプレイしてるんじゃないかな感も存分に味わえる。

 ちょっとやるかな、と思って、もう一ゲーム! が止まらない感じである。

 そう。もう、説明することもないんで、とりあえずやってみれば良いと思うよ的なゲームである。

 

 

Astronarch というゲーム

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総論

 面白いゲームである。なおかつ、これくらいの浅すぎず深すぎないゲームがちょうど良いよなあ、と思うところもある。なんとなく行けんじゃねえの位の感覚ではクリアできないほど難しく、それなりにシナジーが発見できてうまく機能する所が多い。これなら、なんかめんどくせえなあ、と飽きる前にゲーム内コンテンツをすべて体験することができるだろう。毎日一回だけの挑戦する。ユーチューブでも見ながらだらだらやる。やっていて眠くなってきてやめる。そういうのに最適なゲームである。

 

ゲーム概要

 このゲームは『様々なヒーローでPTを組み、ランダムに獲得するアイテムを装備させて強化を行いダンジョンの踏破を目指す』ゲームである。

 最大の特徴は、オートバトルかつ介入できるポイントも極少ない所であろう。

 ローグライクなPTビルドの面白さだけに突出した作りをしている、とも言える。

 戦いの形式は、オーソドックスなRPG風味でバフやデバフがてんこ盛り。それぞれのゲージがチャージされたらアタックとかスキルを発生させる。シンプルなバトルである。

 このゲームは、MAPを進んで最後のボスを倒す→酒場に戻ってヒーロー追加というのを2回やって最後のマップへ、という流れである。すなわちMAPの周回は3回で、ヒーローは5人でフィニッシュということである。

 

日本語未対応

 そう。日本語は未対応である。有志による日本語化MODもない、と思う。だが、英検で言う所の3級レベルの俺がプレイできてるんだから、多分ほとんどの人は大丈夫だと思う。分からない所あれば、wikiをグーグル翻訳でOK理論である。

astronarch.fandom.com

 

 もっとも、プレイを始めた最初は何が何やら本当に分からない。だが、それでいいのだ。全部英語だし、わからなくて当然に決まっている。それでも、雰囲気を掴むためにスタートしてしまえばいい。長ったらしいスキルの説明なんて読む必要は無い。まったくない。全部理解するまでスタートしちゃだめだから、なんて抜かすオッサンかオバサンがいたら、ここに連れてきてもらっていい。まずは始めることだ。なんとなくで3人選んで、バトルをスタートさせろ。詰まるまではガンガン突き進んでしまったらいい。そうして、本格的に行き詰まったり、暇なとき、状況に興味が湧いてきたときに少しずつルールを知っていけばいいのだ。俺はそうした。

 

初心者指南

 万が一この記事に影響を受けて、このゲームを買った人間がいるかもしれないので、知っておくと大幅に時間が短縮できる(後になれば誰でも知ることになる)攻略情報を記しておく。

  • このゲームは攻撃のラインが視覚化されている。攻撃を受ける前衛、DPSに特化した後衛で組む必要がある。ドラクエと同じ。
  • MPは時間で増加していってチャージ完了で発動する方式である。そのため、MPが少ない方が発動までが早い、という認識で正しい。
  • コンボギミックは必須だと思う。特定のデバフ用のアイテムを手に入れてセットで運用するくらいじゃないと、たどり着くことさえできないように思う。

 

 

PHOGS! というゲーム

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総論

 子供とローカルマルチで遊ぶために購入したゲームである。

 適度に難しく、友好的にコミュニケーションをとる練習にも適しているように思う。世界観は一貫してポップで綺麗。子供とやるのにちょうどいいゲームである。

 

ゲーム概要

 双頭のイヌをそれぞれで操作して、様々なギミックに挑戦するアクションゲームである。イヌはびよんびよんに伸びる。ゴムだから、と言わんばかりの伸縮力であり。適度にバグって面白い。

注意点

 お互いの体が繋がっている。制限がある、という状態はとてもストレスが大きいものである。行きたい方にいけない。やりたいことはできない。お互いに何を考えているかを伝えていなければ、うまくはいかない。

 何も考えずにプレイしていると、おい!なんでそっち行くんだよ、しっかりやれよ、そっちじゃない、的な(現代風に言えば)ちくちく言葉が飛び交うこと請け合いである。しかし、それではいけない。ここは親の方がぐっとこらえてお互いに気分よくゲームするための態度を実践して、根気よく説明するべきなのだ。それこそまさに友好的なコミュニケーションを学習させる瞬間なのであろうと思う。しかし、このお互いの体が繋がっていて、自分の都合だけでは動けない、というのは、なんとも現実を寓話的に解釈した深い意味合いのある状況である。そう。俺たちはみな、繋がっているのだ。そして、おそらくだが、親が子供のために我慢している。俺たちが子供の時に親にそうしてもらったように。それが人間関係というものなんだろう。だから、このゲームは、ほんと、めんどくさくてイライラすることが多いんだけど、ぜひ子供と一緒にやらなくちゃいけないゲームなんだろうなあ、と思った。

 

 

G1牧場ステークス というゲーム(カイロソフト)

kairosoft.net

 

 ああ、それにしても、だらだらゲームしたいっっ・・・!

 だが、めんどくさくもある。もはやパソコンの前にいちいち座ることさえ、うとましい。なんなら、ゲームをする、という一般的な行為自体が面倒だ。何もやらないでいたい。ゲームをやりたいな、と思って、ゲームをやる時間を設けることがめんどくさい。だったら、やらなきゃいいじゃん、と思うだろう。そうして、やらないでいると、それはそれで、物足りない。何かをやりたいと思ってしまう。

 誰しも、そういう、複雑な気分の時もあると思う。

 そうして、なにか、家事でもやっている合間に、ちょろちょろ弄るようなゲームでもやろうかな、ということで、最近新調したファイアタブレットにて、カイロのゲームで遊び始めたのである。

 ※Fire HD 10 Plus:2.0GHz 8コア:第11世代 - 2021年発売。2019年に購入した旧型のfire HD10よりも相当に早く快適。俺はスマホを持っていない。このタブレットでYouTubeを見たり、ちょっとした検索をしたりする生活端末である。

 G1牧場ステークスは、amazonのアプリストアにて、600コインで買えた。

(1コイン=1円と等価である。このamazonコインというのは、amazonアプリストアにてウォレット化された電子預金であり、時々セールをやったり、大量購入すると割引が発生するという、お得なコインである。だが、俺からすると使う先がないよね、という本末転倒な印象が強いコインであった。そのため、7~8年前、俺がハースストーンにはまっていた頃に購入したコインが使途不明のまま、まだ仮想空間上で生き残っていたわけである。その『この残ってるコインの使い道ないよね問題』の解決にも、今回のG1牧場ステークス購入は役になっている)

 

 本題に入ろう。

 この競馬シミュレーションゲームは、『ちょっとした操作を行って成長を待つ』というテラリウム的性格が強いゲームであった。まさに、冒頭の俺のようにゲームをするという行為自体にちょっと疲れた人が、ちょっと生活にゲーム的潤いを与えたいな、と考えて、本当に数十秒くらいの隙間時間を利用して、それなりに楽しむといった用途としては最適なゲームであった。

 たとえば、朝起きてきて起動し、プロテインサイリウムをミキサーしたものを飲んでいる間に、来月のレース計画や調教計画を指示、ゲーム内で「レースに行きましょう」と言ってポーズするまで放置しておけばいい。次はレースの指示を与えて放置、レース後の結果を見てから、また指示をだして放置といったような感じである。

 食事の準備でレンジのチンをしている間や後片付け、風呂に入ったり、ちょっと歯磨きで離席する時にも指示は出せるので、ちょうどいい。

 逆に言えば、本腰を入れて、死に物狂いの命がけで取り組むようなゲームではない。

 そういう遊び方を志している人からすれば、底が浅い見守りゲーだなあ、と感じる事もまた、請け合いであろう。

 もはや、ゲームでさえないゲームという分類に当てはまるようなゲームである。

 

 

 

Human: Fall Flat というゲーム

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 言わずと知れたグニャグニャ人間アクションパズルゲームである。

 おいおい、いつもとは大分毛色が違うものをやってんじゃねーか、と考えた貴方は正しい。このゲームは、子供と一緒にやるのにちょうど良さそうなゲームとして購入したものである。

 果たして、結果は良好であった。

 PCにコントローラーを二つ繋げてローカルで2Pプレイを行う。

 色々なギミックがあり、これが意外と難しいゲームである。最初は全くうまくいかないし、今でさえ、思った通りにうまくいっているわけではない。まだ6歳の子供の方が上手くやるシチュエーションが多々あって、お互いに協力してゲームをすすめていくことになった。二人であれこれ、やっている間に30分のゲーム時間はあっという間に過ぎ去っていく。

 子供が、配信乞食の真似をして、他人の気分を害する言葉を連発する時には、おいおい他人と遊ぶ時に、そんなことを言っちゃよくないぞ、という指導をすることがあった。子供に状況を説明してもらったり、考えさせる場面もあるので、教育的に優れた教材であるとも思う。

 俺はもう飽きたので、あまりやろうとは思わないのだが、据え置き機初体験である子供にとっては面白いようだ。良いことである。

 面白いかどうかは人によるだろうが、子供と一緒に遊ぶ、コントロール初心者が遊ぶ、という点においては、これ以上のゲームはないようにも思える。

Kaiju Wars というゲーム

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 面白い。

 こちらもDespotism 3kのように(シミュレーションゲームの皮を被った)パズルゲームのようではあるが、そこまで運命論的な解法を探すことに心血を注ぐ必要はないし、手の指などに負担がかかる単純作業をいそいそと、エンドレスエイト的に何度も繰り返さなくてもよいのは自由時間が少ない社会人にとっては、非常にありがたい。

 別にDespotismというゲームに恨みがあるわけではないのだが、ステージ単位でクリアを目指すゲームなので、構造上こちらのほうがバラエティに富んでいるのである。だからして解決策が多数用意あったり、ボーナスカードの偏りによるバラツキを加味してクリアまでに余裕をもたせたステージが多いのだ。無論、低リソースでギリギリクリア設定の詰め将棋的ステージもあって、面白い。え、どういうこと? から始まって、そういうことか~、という作りが多く、おおいに楽しませてもらえる。そう。分解してみれば単調な作業である筈の防衛戦を多種多様な工夫で、飽きさせないようにプレイせしめているのだ。たとえば各ステージの内容のばらつき、海上であったり、陸戦であったり、兵器の制限もある。怪獣の特性や数が違っていて、うまくやっているのだ。初見でもギリギリクリアできるか、という難易度が設定されていて、職人技が随所に光っているように思えた。

 本質的にはタイムリミットまでに勝利条件を満たす、というシンプルな命題を多角的に調整させた部分が売りのゲームであるように思う。

 どういうことかというと、そもそもMAPと怪獣の初期条件により、残りのターンというかタイムリミットは規定されているのである。(強いて言うなら勝利するための最低必要ターン数も決まっていると思う)

 プレイヤーが行えることは、タイムリミットを伸ばすか、勝利条件に近づく、のいずれかである。前者は、怪獣の足を潰したり、攻撃対象の建設やブレークポイントを増やす、博士の移送スピードをあげる等である。後者は科学力ブーストであったり、撃退狙いで怪獣にダメージを与えることであったりする。それらのいずれかに該当しない行動は、基本的には意義がない。その『ここでミサイルで敵を攻撃する必要はあるのだろうか?』『どこで戦車による怪獣の空ターン消費を起こせるのだろうか』などといった、必然性や目的性を追求する部分が非常にシンプルで明確で気持ちが良い。持って触れるぐらいリアリティな触感がある。シミュレーションゲームならば、さも当然と導入されている形式が排されているのだ。大きな数値や相性、状態異常とかレベルとか、パイロットとかスキルとか、何ターン以内にクリアしろ、とか、そういったゴタゴタなんぞ無くたって、シンプルな命題だけでも十分に迫真な状況は作れて面白いのだと理解している人間がこのゲームを作ったのだと、無意識的に理解できた。その発端がゴジラファミコンのゲームにある、と隠し要素的にネタバレされていてプレイもできるようである。どうもこのゲームは日本においては発売されなかったようだが。

 

 全体的に、さあ怪獣のシミュレーションゲームを楽しんでください、という心意気が素晴らしい。やりこみも自由。やってもいいし、やらなくてもいい、というスタンスも嬉しい。ハードモードも糞むずくて素晴らしい。全然、やる気が起きないレベルで難しい。俺は、やってはいない。

 しいていえば、単調さや冗長さがあるのは否めないので、毎日1~2ステージをやるくらいがちょうどいい距離感なのかな、というくらいのゲームである。メインでまわすには、サイクル性が弱いが、その分、長く味がする、という感じ。

 Tabの倍速を使い回して、高速で流すテクニックは必須であろう。